長く使うにはデザインだけでなく素材にこだわろう
アンティーク家具は、天然の木材の良さを生かしたものや、家具職人の技が光るものが多く、使い続けるうちに愛着がわくという魅力があります。こうした家具を家庭内に取り入れたい場合には、デザインだけでなく素材にもこだわって製品選びをするのがおすすめです。特に、製造から五十年以上が経っている木製のアンティーク家具については、木材の種類や部位によって劣化が激しいものも少なくありません。そのため、ベテランの販売員にアドバイスを受けたり、実店舗で詳しい状態をチェックしたりして、無理なく使えるかどうか見極めることが大事です。なお、耐久性の高い素材をメインに使用したアンティーク家具は、販売価格が高いものが目立つため、余裕を持って店舗ごとの価格相場を確認しましょう。
高額な家具を買う時は購入後の保証制度に注目をしよう
アンティーク家具のツヤや趣きなどを長く維持するためには、こまめに乾拭きやクリームの塗布などのケアをするのはもちろんのこと、定期的に専門の修理業者に対応をお願いすることが大切です。たとえば、食器棚やテーブル、ソファなど大型のアンティーク家具については、素人が適切にメンテナンスをするのが難しく、複数のパーツの交換が必要となることもあるため、ベテランの職人に相談をすることがポイントです。最近では、輸入品のアンティーク家具を扱う店舗をはじめとして、購入後数年間のメンテナンスやクリーニングの費用を負担しているところも珍しくありません。そのため、アンティーク家具の使用中のトラブルを防ぐため、時間を掛けて各店舗の保証制度の内容を比較することが肝心です。
世界貿易機関では制作から100年以上経った工芸品や美術品にしかアンティークという言葉を使うことを許しておらず、アンティーク家具とは100年以上前に造られた家具という意味です。